今ではビジネスだけでなく家庭でもパソコンでインターネットが楽しまれています。
そこで、ビジネスでもプライベートでも注意しておきたいのが厄介な「ウイルス感染」です。
特に企業でサイバー攻撃によってシステム内にウイルス感染してしまうと、情報漏えいによる個人情報の流出など莫大な被害が発生する危険があります。最近よく事件としてニュースにも取り上げられていますよね。
「どんな経路でパソコンにウイルスが感染するのか?」
「パソコンにウイルス感染を防ぐにはどうしたらいいのか?」
など、自分が使っているパソコンにウイルスが感染したらどうしよう!と心配している方は多いのではないでしょうか。
ここからは、パソコンのウイルス感染経路の説明と合わせて感染を予防するための基本的な対策ポイントをご紹介します。
1.パソコンへのウイルス感染経路は大きく4種類!
インターネットの普及拡大とともに拡大しているのがサイバー攻撃によるウイルス感染です。
世界規模でサイバー攻撃が国家を揺るがしかねない問題となり、日本でも「サイバーセキュリティ基本法」が2015年に施行され、国レベルで対策強化が進められています。
そこで、「どんな経路でパソコンにウイルスが感染するのか?」ということを理解していないと対策の施しようがありませんよね。ここからは、どんなサイバー攻撃によってパソコンにウイルスが感染するのか、主な感染経路を4つご紹介します。
感染経路➀ 電子メールによる感染
パソコンにウイルス感染する原因でもっとも多いのが「電子メール」によるものです。
そこで、「スパムメール」というメールは知っているでしょうか?
簡単には「迷惑メール」のことを指します。
色々なスパムメールがあり、その中の一つが悪質なウイルスを混入した添付ファイル付きのメールを送信し、それを着信した人が誤って添付ファイルを開いてしまうとウイルスやランサムウェアなどに感染してしまいうという手口です。
ランサムウェアとは、添付ファイルを開いてウイルス感染してしまうとPC本体のシステムへのアクセスが制限されます。
そして、その制限を解除するための身代金(ransom:ランサム)が発信元から要求され、被害者は仕方なく発信元に身代金を支払うという手口を指し近年急増しています。
感染経路➁ インターネット閲覧による感染
インターネットで悪意のあるウイルスが組み込まれたページを開くだけで感染してしまうケースもあります。
特に「出会い系サイト」や「アダルトサイト」に悪意のあるウイルスが組み込まれていることが多く、ページを開いて閲覧すると感染してしまいます。
また、最近は動画やゲームなどのサービスに細工して、一見健全なサービスだと見せかけて、実はウイルスが組み込まれたファイルをパソコンにダウンロードさせてファイルを開かせるという手口も増えています。
感染経路➂ 社内ネットワークによる感染
現在のオフィスは社内ネットワークを構築するのが当たり前になっています。
そこで、社内の1台のパソコンに何らかの理由でウイルス感染したとき、社内でネットワーク接続しているパソコンにウイルスが拡大するケースがあります。つまり、自分のパソコンがウイルス感染していなくても、社内ネットワークに接続していれば感染の危険があるということです。
家庭でも家族間でネットワークを共有している場合も同様に全てのパソコンにウイルス感染する可能性があります。
感染経路➃ USBメモリーなどの記憶媒体からの感染
USBメモリーやCD・DVD、外付けハードディスクなど、各種記憶媒体をお使いの方は多いと思います。
中でもUSBメモリーが関係するウイルス感染が多発しています。
パソコンのOSは一般的にWindowsですが、USBメモリーなどのメディアを挿入したとき「autorun.inf」という環境設定ファイルを用いて自動的にプログラムを起動する自動実行機能が備わっています。これでUSBメモリーを差し込むだけでデータのコピーができるのです。
そこで、その機能によってウイルス感染が拡散するケースがあります。
例えば、USBメモリーを持ち帰って自宅のパソコンで仕事をしたときに知らないうちにウイルスが感染。そして、感染したデータをUSBメモリーに保存して会社に持ち込んでしまい会社のパソコンへ感染。という流れでどんどんウイルスが拡散していくのです。
以上、パソコンにウイルスが感染する主な経路を4つご紹介しましたが、中でも電子メールによるウイルス感染が多くなっています。最近はご紹介した「ランサムウェア」による被害が世界規模で拡大しているうえに、手口も巧妙化しているので特に注意が必要です。
2.ウイルス感染を防ぐ方法!不審なものは開かないが基本中の基本!
前項でパソコンにウイルスが感染する主な経路をご紹介しましたが、ウイルス感染を防ぐ一番のポイントは不審なファイルやページを開かないことにつきます。
スパムメールに関しては、迷惑メールだけでなく近年は手口が巧妙化しているので注意していてもウイルス感染してしまうことがあるのです。そこで、万一スパムメールらしきメールを受信したときは、
- メールを開かない(即削除)
- 添付ファイルや不審なURLはクリックしない
- 返信しない
この3つの対策が基本中の基本になります。
また、メールソフトやGmailなどのフリーメールには大抵のサービスで迷惑メールフィルタ機能があります。
基本は「有効」になっていますが、メインのボックスに迷惑メールを受信する方は有効になっているか確認が必要です。
それ以外の対策として、OSやメールソフトなどは配信される更新情報は常にチェックして最新バージョンにアップデートすることで脆弱性が排除できるほか、セキュリティ対策ソフトを利用することでウイルス感染のリスクを減らすことができます。
3.まとめ
今では家庭でもパソコンでインターネットが楽しめる時代ですが、注意が必要なのが「ウイルス感染」です。
家庭はもちろん企業でウイルス感染が拡大すれば大ダメージを受けてしまいます。
今回はウイルスの感染経路を4つご紹介しましたが、スパムメールと呼ばれる電子メールからのウイルス感染が問題になっています。
不審なメールを受信したときは、メールを開かず即削除するのが一番ですが、万一開いたときも絶対に添付ファイルや不審なURLはクリックしないほか、返信はしないようにして下さい。とにかく、メールでもWEBサイトでも不審なものは開かないのが基本中の基本です。