コンピューターウイルスに感染しないように注意している方は多いと思いますが、ちょっとしたことで感染してしまうことがあります。
インターネットの閲覧や受信メールに対して、
- 怪しい広告を間違ってクリックした
- 電子メールの怪しいURLをクリックした
- 怪しいメールの添付ファイルを間違って開いた
などなど、ちょっとしたことでコンピューターウイルスに感染してしまうケースは意外に多いのです。
そこで、コンピューターウイルスに感染している疑いがあるときの対処法は理解しているでしょうか?
実際にウイルス感染しているのにそのまま放置していると、様々な被害を受けるほかウイルスが拡散する可能性があります。
ここからは、コンピューターウイルスに感染している疑いがあるときの一般的な対処法を手順に沿ってご紹介します。
1.コンピューターウイルスに感染した疑いがあるときの適切な対処法
コンピューターウイルスとは、悪意のある第三者によって意図的に作られた不正なプログラムです。
パソコンでインターネットを利用する大抵の方は、ウイルス感染を防ぐために何らかの対策を行っていると思います。
しかし先程も説明した通り、間違って不審なページやファイルを開くことでウイルスに感染してしまうことがあるのです。
コンピューターウイルスに感染したときの対処法
間違って不審なファイルを開いてしまい、コンピューターウイルスに感染した疑いがあるときは、以下の手順で対処する必要があります。
手順➀ セキュリティ対策ソフトを最新バージョンに更新する
ウイルス感染していると感じたとき、まず行うのがインストールしているセキュリティ対策ソフトのアップデートです。
コンピューターウイルスも日々進化しているため、古いバージョンのソフトでは検知できないウイルスも存在してきます。
マカフィ、ノートン、ウイルスバスターなどのセキュリティ対策ソフト会社では日々進化するコンピューターウイルスに対抗するため、ソフトのウイルス定義ファイルを更新して、ユーザーに対して定期的に最新のアップデート情報を送信しています。
常にアップデートしている方も最新バージョンの情報を確認して、アップデートしていないようなら最新バージョンにアップデートする必要があります。
手順➁ 感染の疑いがあるパソコンをネットワークから切り離す
セキュリティ対策ソフトの更新が終わったら、感染の疑いがあるパソコンをネットワークから切り離します。
接続しているLANケーブルを抜けばネットワークが自動的に切断されます。
なぜ?と疑問に感じる方もいると思いますが、ウイルス感染の疑いがあるパソコンをそのままネットワークに繋いでいると、ウイルスが周囲のパソコンだけでなく社内全体に拡散する危険があるからです。また、無線LANでインターネット接続している方は、ワイヤレススイッチをOFFにしておきます。
手順➂ セキュリティ対策ソフトを利用してウイルスチェック&駆除
ネットワークから切断できたら、先程更新したセキュリティ対策ソフトを使ってパソコンのウイルスチェックを行います。ソフトによって違いますが数分程度でウイルスチェックは完了し、ウイルスに感染しているときはソフトの画面上にウイルス名が表示されます。
また、ネットワークを構築しているオフィスはすべてのパソコンに感染の疑いがあるので、業務に支障がでないようにすべてのパソコンを同様の手順で対処する必要があります。
そこで、ウイルスチェックでウイルスが見つかったときは、そのウイルスの特徴を確認するとともにセキュリティ対策ソフトの指示に従ってウイルスを駆除すれば一通りの対処は完了です。
セキュリティ対策ソフトでウイルスが駆除できないときは「リカバリー」が必要
以上の3ステップでウイルスを駆除することはできますが、100%駆除できる訳ではありません。
そこで、万一ウイルス駆除に失敗したときはお使いのパソコンを「リカバリー」する必要があります。
リカバリーとはパソコンの初期状態を意味し、簡単にいえば「初期化」になります。
リカバリーするとパソコン内のすべてのデータが消去されるので、外付けのHDなどへのバックアップは忘れずに確実に行いましょう。
バックアップができたらパソコンをリカバリーします。
リカバリーが終わったらWindowsをお使いの方は初期設定を行わなければなりません。また、WordやExcelなどのソフトウェアが消えてしまっているので再インストールが必要になります。
リカピリーに関して不明な点は、メーカーに確認するほか購入した店舗に問い合せるとインストールの方法など教えてくれます。
以上でコンピューターウイルスに感染したときの対処法は一通り完了ですが、セキュリティ対策ソフトをパソコンにインストールしている方は、基本的にセキュリティ対策ソフトで大抵のウイルスは駆除できるはずです。
上記で説明したリカバリーは最終手段なので、もし駆除できないウイルスがあるときはセキュリティ対策ソフト会社に一度確認してみることをおすすめします。
2.まとめ
コンピューターウイルスに対して感染しないように注意していても、ウイルスの種類が多いのはもちろん、手口も巧妙化しているので何かの拍子に感染してしまうことがあります。
そのときは、まずセキュリティ対策ソフトの更新を行ったのちネットワークを切断することが重要になります。
そのままネットワークに接続していると周囲に拡散する危険があるためです。
あとはセキュリティ対策ソフトでウイルスチェックを行い、ウイルスに感染しているときは駆除を行います。
そこで、もし駆除できないときはパソコンのリカバリーが必要になりますがとても面倒なので、セキュリティ対策ソフト会社に問い合せて駆除できないか相談してみましょう。